COMPUTER

ショップを持たない「ダイレクト販売」による
製品販売プロモーションの場合、モニター画面の中でインパクトが
強く精度感高く映るデザインが求められます。

一見してそのパフォーマンスの高さが伝わるデザイン、
そしてブランドDNAが踏襲されていることが
どの製品を見ても確実に伝わることが重要となります。
覚えられやすいアイコンづくり、
ダイレクト販売には必須のデザイン条件です。

POS端末, 受付端末、自動精算機
大型スクリーンを保持させる為のスタンドの堅牢構造と薄さ強調、
そしてベース内に納められたパソコンの
サーマル問題解消させるための冷却孔の開口率、
それらのせめぎ合いのデザインとなりました。

メンテナンス性の高さや15,20両インチのモニター
それぞれ縦横両使いに対応、
更に存在感を極力抑えながらも、
エンデバーブランドとのブランドアイデンティティの
踏襲が求められたプロジェクトでした。

LGブランドとして初のタブレットノートパソコンデザイン開発。
当時メイン市場であった米国でのタブレットの使用状況のリサーチから始め、縦に持ちやすくする為の形状を模索した結果、
左手で持ち易くするための突起形状をフィーチャーした
アイコニックなデザインとしました。

また、この突起部分はノートパソコンとして使用する際には
開けやすくする為の手掛かりとなる
ユーザーフレンドリーな機能を果たします。
モニターの回転に伴う一切の機構的なネガティブ要素
(スライド孔やネジの露出)を露出しないように機構設計を行いました。

この作品はLG社パソコン事業部に
初めてドイツのiF design awardをもたらし、
それまでOEMビジネスモデル主体から
OBMへのシフトをはかる第一歩となりました。

モニターを閉じた状態でもパソコンのステータスや
メールなどのアクセス状況が把握できるように
あえてステップ状のギャップを設け、
それをアイコンとしたデザインに仕上げました。

サイドビューではCケース（キーボード面）を背面部で屈曲させることで、
全体の薄さ訴求を試みました。
これらにより、当時飽和状態にあったノートパソコン市場に対し
インパクトが強くメッセージ性の高いデザインを
打ち出すことに成功しました。

このデザインはLGデザインチームに
初の ドイツReddot ‘The Best of the Best Award’ と
‘Design Team Of The Year’のダブル受賞をもたらしました。