MEDICAL

炎症、疼痛、緊張緩和治療にはあらゆる電極やケーブル類が混在するため、それらを如何に施術者に対し使いやすく配置するかが課題でした。

異なる電極や吸引カップを一つの治療で同時に使用し、誤使用を避けるためのスイッチと電極とのカラーマッチングなどは特に難しいポイントでした。
複合治療器の最も困難かつ重要なデザイン課題に対し、実直に解決方法を模索しました。長いケーブルが床に付くことなく患者全身に装着できるようにするためのステーは何度も試験を重ねました。

他社製品の資料には、フルケーブルによる結線状態の写真掲載はなぜかないのです（煩雑で絡みやすい印象となるため） …
私はそれを解決することが最も重要なポイントだと思っています。

冬場の治療に配慮し、全ての吸引カップを加温するヒータートレーや、
全身をカバーする数多くの長い電極コードを絡みにくくするための施策が施された低周波治療器のデザインです。

複合治療器特有の複雑な出力パネルやコネクタ端子などは患者と施術者双方にユーザーフレンドリーなデザインとしました。

如何に長い電極ケーブルを絡ませないように、かつ床に振れないようにしながら機器本体を可搬可能なものとするかがこの治療器のデザイン課題でした。

背面側に施したハンガーは、ケーブルを適度に固定するための摩擦と、取り出しやすくするための潤滑性それら両方を叶えるための表面処理がポイントとなりました。

小型高機能機表現及びそれぞれのチャンネル操作と
結線時の視認性についてデザイン解決しました。

視力が低下する糖尿病患者に対し、
テストストリップを乗せるテーブルを可能な限り拡大し、
本体とテーブル色のコントラストを高め、
ストリップの誘導性を高める事を目的にデザインしました。

上下位双方の機種に精度感の高さと、双方の親和性確保に努めました。
また、モニタリング値を示すグラフィックデザインには視認性、
判読制の高さをもたらせました。
更に電池ブタの開閉も糖尿病患者に負荷がかからない様設計を行ないました。テストストリップイジェクト機能付きのため、
血が付着したテストストリップに触れずに廃棄可能です。

テストストリップ： 採取した血液サンプルのグルコース レベルを読み取る試験紙

前方向からのライナー（廃液袋）交換を可能とするための
外観デザインおよび機構設計を行いました。

ライナー交換時はキャニスター（ライナーを収納する透明ケース）が
一旦下がって開くため、
背の低い人にでも簡単に交換作業が可能となりました。
また多くの部材を取り外しウォッシャブルなものとし、
感染対策にも配慮しました。